筋肉症状とその治療
 元々人間の遠い祖先にあたる4足歩行の動物にとっての背骨の役割というのは「前足と後足とをつなぐ橋」でした。しかし、人間は2本の前足(=手)を自由に使う為に背骨を「身体の柱」として利用するようになり、2足歩行の動物に進化しました。しかし、元々関節によって多数の骨に分けられている背骨は、柱として利用するには構造的・強度的に適していません。その運用にはかなりシビアなバランスコントロールを必要とします。そのような中で骨盤や背骨にズレ・歪みが生じてしまうとたちまち背骨の強度は弱くなり、上手く身体を支える事ができなくなってしまいます。背骨の強度不足は周りの筋肉に負担をかけてしまい、フラフラと不安定な身体を無理に支え続ける筋肉はやがて疲労を起こしてしまい、それが「筋肉痛」として症状を発してしまうのです。慢性的な重だるさから始まり、疲労の極みに達した筋肉が炎症を起こしてしまうと動けないような激痛にまで発展してしまうこともあります。カイロプラクティックで骨格を正し、骨盤・背骨の強度が回復すれば、筋肉への余分な負担はなくなりますので、その辛さは確実に回復へと向う事でしょう。
 適応症状
首や肩のコリ・張り・痛み、ムチウチ(特に後遺症)、寝違い(特に予防)、背中のコリ・張り・痛み、腰のコリ・張り・痛み、ギックリ腰(特に予防)、でん部や足のコリ・疲労(筋肉疲労によるもの)、慢性疲労 等
 補足
 患者さんから体調等のお話を伺っている時に、私共の基準と患者さんの基準とが食い違っていることが多くあります。私共は「何も感じないすこぶる快調な状態」が健康な状態、「我慢できる程度の重だるい肩こり・腰痛」を調子が悪い状態、「寝違いやギックリ腰等の激痛」を重症な状態と認識しております。対して、患者さんは「何も感じないすこぶる快調な状態」というものは存在せず、「我慢できる程度の重だるい肩こり・腰痛」を健康な状態、「寝違いやギックリ腰等の激痛」を調子が悪い状態だと認識していらっしゃる方が多いようです。結果的に我慢できる程度の症状の内は「まだ治療の必要はない」となり、動けないようなひどい症状になった時に「悪くなったから治療に行かねば」となるのです。そのような患者さんは大抵「とても調子が良かったのに急に悪くなった。」という風にご自分の体調を説明されます。一方、私共が考える基準をご理解いただいている患者さんは「ちょっと前からなんとなく調子が悪くて、早く治療に行かなければと思っていたのだけれど、忙しくて来れなかったらひどくなってしまった。」と説明されます。前者の場合はなぜ急に動けなくなったのかの理解ができずに、ただただ自分の体調の悪さばかりを悔やむ事になります。後者の場合は少なくともひどくない症状の内に治療を受けていれば重症化することもなかった筈と理解できているので、悔やむとすれば治療を受けるタイミングが遅くなってしまった事に対しての後悔となるでしょう。寝違いやギックリ腰等の動けないような症状は、我慢できる程度の肩こりや腰痛を放置しすぎた結果起こってしまう症状です。大事な場面で動けないような症状になって悔やまれるよりも、ひどくならない内に治療を受けられて重症化する事をを予防する体調管理を強くお勧めいたします。